6月。梅雨ですね。案外上旬は雨は降らないことが多いのですが、運営としてその可能性は視野に入れないといけませんよね。

雨が降ってから慌ててはもう遅い。ということで今回はこの梅雨のシーズンにピッタリの話題、雨天時対策について解説していきたいと思います。
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イベントに雨はつきもの!?

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自分は晴れ男、晴れ女だ!と自負する人がイベント屋には多い気がしますが、それでも皆さん雨の現場は経験があるでしょう。

ちなみに自分は曇り男と自負していまして、自分が制作する外現場では過去17年間で2回しか雨を降らせたことがありません。ちょっとした自慢です。なので、その分雨対策は正直ちょっと甘い気がします。自分への戒めも含めまして今回の記事を書きたいと思います。

日本の1年間の平均雨日は何日ぐらいだと思いますか?

気象庁の過去30年の観測データをもとにした、日本の平均雨日数は47.6日とのことです。つまり約13%が雨ということになります。どうですか?少ない気がしませんか?確率的にも雨天時対策って甘くなりがちなんですが、この梅雨の時期はその確率がかなり高くなることが間違いないのでしっかりと対策を行いましょう。


雨になると起こる現象

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当たり前のことかもしれませんが、思いつきものをいくつか挙げてみましょう。

  • 人や備品が濡れる
  • スリップしやすくなる
  • 交通が乱れる
  • 冷える(温度が下がる)
  • 水たまりができる
  • 客足が遠のく
  • 視界が悪くなる

イベントでは死活問題になるような現象が多いですよね。イベント運営としてはこれらの問題にどう立ち向かっていくか考える必要があります。雨対策は根性論やテクニック論だけでは効果的な解決は望めません。しっかりとした事前対策が必要となります。


雨対策が必要なのは屋外イベントだけじゃない

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屋内イベントだから雨対策は必要ないと思っている方いませんか?イラストのような床上浸水が起こることはまずないと思いますが、それなりの対策は必要になります。それではその事例を具体的に挙げてみましょう。


傘の持ち込み

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雨の時に起こる現象でまず分かりやすく来場者の動向が変わります。それは「傘」の持ち込み。よほど都会で外に出る必要がない場合や完全に車移動のVIPを除き、雨の時はみんな濡れたくないのでほぼ確実に傘を持ち込まれるでしょう。

その傘を会場内に持ち込むとどうなると思いますか?そうです。床が濡れます。ですので、会場入口には傘袋を用意しましょう。これを用意していないと床が濡れて、お客さんが滑る→怪我をするなどの二次被害が発生する可能性があります。


傘袋+傘袋スタンド+傘袋回収用ゴミ箱
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こんなやつです。そしてこれは1セットあればいいというわけではなく、入場口分、そして来場者の動きにストップしないように同時に複数の方が使えるように用意しましょう。この備品の厄介なところは当日慌てて用意しようと思っても物レア過ぎて揃わないことです。このような備品はコンビニでは売っていませんので、あらかじめ用意するか、会場さんに早めに相談しましょう。


傘ぽん
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傘袋を自動でつけてくれる便利な備品も存在します。お店とかで見たことありますよね。会場によってはこの傘ぽんを用意してくれている会場もありますので、会場さんに相談してみましょう。ただリースで入れるときっと高いと思います。会場が持っていない場合は、傘袋+傘袋スタンド+傘袋回収用ゴミ箱で十分かなと思います。


鍵付き傘立て
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そして傘のさらに厄介なポイントは荷物になるということ。フォーマルなイベントではクロークや傘立てを用意しなければいけないのですが、取り違えリスクを考えると鍵付きのものが望ましい。ですが、
鍵付きの傘立てを人数分用意するととんでもないスペースとお金がかかります。幸いそのような時の雨に出くわしたことがないので経験上ここまでの対応をしたことはありません。。いつか手配する日が来るかもしれませんね。


ポリバケツ傘立て
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あまり見た目が良くなくオススメはできませんが、フランクなイベントではこのような備品も使われます。それがただのポリバケツ。ここに傘を入れるわけですよね。もちろん鍵もなにもありませんから、
取り違え、紛失は避けられません。。どうしてもという場合は汎用性が高いポリバケツという備品を使うということもありですかね。


武器になり得る傘
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少し横道にそれますが、傘って尖っていて危ないですよね。小学生が牙突やアバンストラッシュをしたくなる気持ちも分かります。そんな傘はセキュリティーが高いイベントでは持ち込み禁止になることがあります。金属探知機を使うレベルではだいたいNGとなるので、クロークや傘立ての準備をしっかり人数分用意をしましょう。そういうイベントではポリバケツというわけにもいきませんから、経費もスペースもすごくかかりますが、この場合は優先されるべきはセキュリティーなので仕方ありません。


足ふきマットの設置

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傘の持ち込み以外にも会場内が濡れやすくスリップするという現象が起こるわけですが、これも微力ながら対策があります。それは足ふきマットの設置です。イベント会場ではこのようなマットが一般的ですかね。このマットも傘袋の設置と同様に入口分必要となりますので、会場さんにあらかじめ数を確認しておきましょう。まれに数が足らない場合もあります。

またマットには土砂落とし用マット、除塵用マット、吸水用マットとあるようですので、できれば吸水マットを設置しましょう。


屋内における雨の対策

屋内イベントではその場であるもので対応すると言うより、事前準備や会場さん頼みになります。1週間ぐらい前から天気予報を確認し、万全の準備でイベントを迎えましょう!そしてなんと言っても邪魔な持ち込み物の傘の扱いですね。対応方法の選択肢はあまり多くないので、イベント特性にフィットした対応方法を考えましょう!

ということで、雨対策「屋内イベント編」はいかがでしたでしょうか?また近い内に屋外イベントについてもまとめたいと思います!