週末なのでゆるめのネタをひとつご紹介したいと思います。

自分は漫画をよく読むんですが、最近いろいろな専門職を取り扱った漫画が多いですよね。漫画の編集者を扱った「重版出来」や行政書士の「カバチタレ」なんかは有名だと思います。あと自分の好きな漫画で言いますと、サッカーの監督業を扱った「ジャイアントキリング」はめちゃくちゃ面白いです。最近では岡山の田舎の猟師生活を描いた「山賊ダイアリー」はリアルすぎてかなり衝撃を受けました。
そこで我らがイベント会社の漫画は?と言いますと、あまり有名ではないのですが、実はあるんです。「企画アリ」という、100億の男などで有名なビジネス漫画界の大御所 国友やすゆき先生の作品です。今回はその「企画アリ」についてご紹介していきたいと思います。

この作品は結構古いのですが、第一巻が発売されたのが1990年、今からおよそ30年前。バブリーな時代にこんな地味な裏方を描くなんて驚きです。自分は就職活動中にイベント業界の情報収集を行い、この「企画アリ」にたどり着きました。
この作品、どんな内容かと言うと、
元大手代理店のバリバリのイベントプロデューサーだった主人公がとある事情からその会社を辞めてフリーランスになります。その後、数々のイベントに関わっていくのですが、前半はその辞めた代理店と小競り合いをしながらも優秀なイベント屋とこういうことさバリに機転をきかせまくります。後半は自分がやめた原因となる巨大プロジェクトに再び関わりつつも日本のショービス業界の闇を描きながら昔の恋人とのラブロマンスを展開します。
もちろん漫画なので、大げさなところ、ドラマチック過ぎるところもたくさんあるのですが、全般イベント業界を丁寧に描いていて、よく取材されたなと感心するようなポイントがたくさんあります。
広告業界をベースとしているので音楽コンサートイベントのことはあまり多く書かれていませんが、企業イベントの進め方やパワーバランスで苦悩する様子は割とリアルなので業界勉強をする入門書としては参考になるのではないでしょうか。今作品以外にイベント業をどっぷりと描いた漫画はあるのでしょうか?もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けると嬉しいです。
「企画アリ」は全6巻でコンパクトにまとまっていますので、まだ読まれたことのない方は一度手にとって見てはいかがでしょうか。

今でも通用するんじゃん?といった企画もいくつか登場します。
個人的に感心したのは銀座デパートのオープニングイベントを仕掛ける話。ビルそのものを工事中からプレゼントの包装紙の様にすることで施設全体をラッピングします。そしてオープンの時にそれを開くという仕掛けです。施工時の足場などを利用するので費用は外側のグラフィックのみ(とはいえビルまるごとの全面グラフィック出力はとんでもない金額になるでしょうが・・・)。実際やったらインパクトは強いですよね。
あとはドリンクのプロモーションでバンドコンテストを行うのですが、ドリンクのキャップを投票券代わりに使います。複数投票も熱意の表れとして何杯もそのドリンクを飲ますのですが、二度目からうまいドリンクの特徴をうまくユーザーに伝えています。

この漫画が扱っているイベントのジャンルの幅広さはすごいと思います。この主人公も実際のイベント屋さんと一緒でいろいろなことに駆り出されてよく働く人なんです。
万博会場のパビリオン制作、展示会、音楽(ジャズ)フェスティバル、ファッションショー、商業施設のオープニング、地方の都市のPRイベント、旅行会社のキャンペーン、地域活性化イベント、タレントのオーディション、周年記念、バンドコンテスト、スポーツ(ゴルフ)イベント、レースイベント・・・
これを読めばそれぞれのイベントにおいてイベント会社がどんな役割を担っているかがなんとなくは理解できると思います。

これもリアルな関係会社さんがたくさん出てきます。
同業のイベント制作会社、広告代理店(大手だけじゃなく中堅やハウスエージェンシーも)、クライアント、会場担当者、施工会社、音響会社、照明会社、印刷会社、メディア(TV・新聞・雑誌など)・・・
作中にたまに描かれる「○○○ちゃん、ここもうちょっと安くしてよ~」みたいな馴れ合いのやり取りもなかなか生々しいです。最近こういうトーンはだいぶ減りましたが、連載当時が約30年前と考えると今よりもっと業界人ぶっていてこの作品の感じの方がリアルだったんだろうなと思います。

イベント制作業は全く知らない人からすると派手だと思われがちですが、すんごく地味です。それなりに脚色していたりするとはいえ、漫画としてこのテーマを取り扱った事自体に敬意を評したいです。さすがビジネス漫画の雄 国友やすゆき先生です。この「企画アリ」に興味を持った方は今でも電子書籍で読むことができると思いますので、ぜひ読んでみて下さい!おすすめです。
「企画アリ」の世界から約30年たった現在、今のイベント業界を描いた漫画をどなたかが書いて頂けると嬉しいなと思います。自分が知っている知識でよければ是非協力しますので笑
今回はそんなゆるめのお話でした~

自分は漫画をよく読むんですが、最近いろいろな専門職を取り扱った漫画が多いですよね。漫画の編集者を扱った「重版出来」や行政書士の「カバチタレ」なんかは有名だと思います。あと自分の好きな漫画で言いますと、サッカーの監督業を扱った「ジャイアントキリング」はめちゃくちゃ面白いです。最近では岡山の田舎の猟師生活を描いた「山賊ダイアリー」はリアルすぎてかなり衝撃を受けました。
そこで我らがイベント会社の漫画は?と言いますと、あまり有名ではないのですが、実はあるんです。「企画アリ」という、100億の男などで有名なビジネス漫画界の大御所 国友やすゆき先生の作品です。今回はその「企画アリ」についてご紹介していきたいと思います。
「企画アリ」というイベント業界漫画

この作品は結構古いのですが、第一巻が発売されたのが1990年、今からおよそ30年前。バブリーな時代にこんな地味な裏方を描くなんて驚きです。自分は就職活動中にイベント業界の情報収集を行い、この「企画アリ」にたどり着きました。
この作品、どんな内容かと言うと、
元大手代理店のバリバリのイベントプロデューサーだった主人公がとある事情からその会社を辞めてフリーランスになります。その後、数々のイベントに関わっていくのですが、前半はその辞めた代理店と小競り合いをしながらも優秀なイベント屋とこういうことさバリに機転をきかせまくります。後半は自分がやめた原因となる巨大プロジェクトに再び関わりつつも日本のショービス業界の闇を描きながら昔の恋人とのラブロマンスを展開します。
もちろん漫画なので、大げさなところ、ドラマチック過ぎるところもたくさんあるのですが、全般イベント業界を丁寧に描いていて、よく取材されたなと感心するようなポイントがたくさんあります。
広告業界をベースとしているので音楽コンサートイベントのことはあまり多く書かれていませんが、企業イベントの進め方やパワーバランスで苦悩する様子は割とリアルなので業界勉強をする入門書としては参考になるのではないでしょうか。今作品以外にイベント業をどっぷりと描いた漫画はあるのでしょうか?もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けると嬉しいです。
「企画アリ」は全6巻でコンパクトにまとまっていますので、まだ読まれたことのない方は一度手にとって見てはいかがでしょうか。
今でも通用するかもしれないイベント企画

今でも通用するんじゃん?といった企画もいくつか登場します。
個人的に感心したのは銀座デパートのオープニングイベントを仕掛ける話。ビルそのものを工事中からプレゼントの包装紙の様にすることで施設全体をラッピングします。そしてオープンの時にそれを開くという仕掛けです。施工時の足場などを利用するので費用は外側のグラフィックのみ(とはいえビルまるごとの全面グラフィック出力はとんでもない金額になるでしょうが・・・)。実際やったらインパクトは強いですよね。
あとはドリンクのプロモーションでバンドコンテストを行うのですが、ドリンクのキャップを投票券代わりに使います。複数投票も熱意の表れとして何杯もそのドリンクを飲ますのですが、二度目からうまいドリンクの特徴をうまくユーザーに伝えています。
幅広いジャンルのイベントのさわりを知れる

この漫画が扱っているイベントのジャンルの幅広さはすごいと思います。この主人公も実際のイベント屋さんと一緒でいろいろなことに駆り出されてよく働く人なんです。
万博会場のパビリオン制作、展示会、音楽(ジャズ)フェスティバル、ファッションショー、商業施設のオープニング、地方の都市のPRイベント、旅行会社のキャンペーン、地域活性化イベント、タレントのオーディション、周年記念、バンドコンテスト、スポーツ(ゴルフ)イベント、レースイベント・・・
これを読めばそれぞれのイベントにおいてイベント会社がどんな役割を担っているかがなんとなくは理解できると思います。
業界関係者との人間関係

これもリアルな関係会社さんがたくさん出てきます。
同業のイベント制作会社、広告代理店(大手だけじゃなく中堅やハウスエージェンシーも)、クライアント、会場担当者、施工会社、音響会社、照明会社、印刷会社、メディア(TV・新聞・雑誌など)・・・
作中にたまに描かれる「○○○ちゃん、ここもうちょっと安くしてよ~」みたいな馴れ合いのやり取りもなかなか生々しいです。最近こういうトーンはだいぶ減りましたが、連載当時が約30年前と考えると今よりもっと業界人ぶっていてこの作品の感じの方がリアルだったんだろうなと思います。
イベント業の漫画を描くこと

イベント制作業は全く知らない人からすると派手だと思われがちですが、すんごく地味です。それなりに脚色していたりするとはいえ、漫画としてこのテーマを取り扱った事自体に敬意を評したいです。さすがビジネス漫画の雄 国友やすゆき先生です。この「企画アリ」に興味を持った方は今でも電子書籍で読むことができると思いますので、ぜひ読んでみて下さい!おすすめです。
「企画アリ」の世界から約30年たった現在、今のイベント業界を描いた漫画をどなたかが書いて頂けると嬉しいなと思います。自分が知っている知識でよければ是非協力しますので笑
今回はそんなゆるめのお話でした~
コメント