皆さん普段どんなパス作っていますか?
いつも適当な「ロゴ」と「スタッフ」の文字だけのパス作っていませんか?

パスのガワを用意はしたはいいけれど、今度はどういうパスの中身を作ったら良いかわからない。
そこで今回はそんな人のために、パスの作り方ついてまとめたいと思います。

前回の記事はこちら
【運営】スタッフパスの用意の仕方① -パスの種類と特徴-


誰が作るべきか

そもそもパスというのは誰が作るべきのでしょうか?
だいたいは制作会社の方が作っているのがセオリーのように感じます。
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なぜかと言いますと、全員の顔がわかるからです。
厳密に言うと本当に全員の顔がわかるわけではないと思いますが、受注発注の関係だったり、受注発注の関係があるので、確認、配布などがスムーズですよね。
音響さんや照明さんがスタッフパスを用意しているのは見たことありません。

単純作業の場合は運営会社さんにお願いすることもありますが、あくまで製作数確認や表記内容の決定など主導権は制作会社がとる方が良いと思います。
会社によって所有のパスケースの数が違うと思いますので、手配の関係上、イベントの開催10日前ぐらいには現場に入るスタッフの人数を制作会社の方に伝えましょう。

では、制作会社が入っていない場合はどうしたらよいか。
先程の考え方に則ると、一番管理範囲の広い会社の方が行うのが良いと思います。
例えば施工会社さんしか頼んでいない場合、施工会社さんにパスにお願いすると備品として持っていないケースもありますのでご注意を。


どんなパスのデザインにしたらいいの?

冒頭でも書きましたが、定番はそのイベントのロゴ+スタッフという表記ですよね。
これが一番シンプルで分かりやすいと思います。
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作ったことがない方のためにもう少し詳しく解説しますと、セキュリティー上の機能として
  1. なんのイベントスタッフか
  2. なにをするスタッフか
を明確にする必要があります。

その観点でいいますと、ロゴ+スタッフというのは一番分かりやすいので間違いではありません。
スタッフパスごときをこだわってデザインするのは時間の無駄という会社も少なくなりません。

でも・・・
味気ない。
つまらない。。

と、言いますのも、大きいイベントであればあるほどたくさんの人が着けていますよね。
結構目立つんですよ、これ。
それがダサいってどうなんでしょう?
PRイベントなのに味気ないスタッフパスだと「愛がないな」と感じてしまいます。

その点、音楽関係やエンタメ系のイベントの会社さんはこだわりがすごいです。
グーグル先生で画像検索をしてみると一目瞭然。
https://goo.gl/e4uipg
普段自分たちが作っているパスと違くないですか?

そのエンタメ系のイベントではおそらくデザイナーさんが仕上げています。
それを着けているだけで特別感があり、ファッション的にもおしゃれでかっこいいです。
できることならば、かくありたいものだなと思います。

自分も忙しい時はつい手抜きをしてしまうのですが、本音では意地はってデザインを頑張りたいと思っています。

すごくちなみにですが、古いゲームをテーマとしたイベントの時、ジャンクのファミコンのカセットを買ってきて、それをくり抜き、スタッフパスにしたことがあります。
言われたことをきっちりしなければいけない制作会社にとって、自分で判断ができる数少ない部分です。
できることなら、イベント業=エンターテイメントに関わるものとして、スタッフパスには少しの遊び心を盛り込んでもらいたいです。
※怒られても自己責任でお願いします。。


配布のタイミングはいつ?

一般的なのが会場に入る直前の搬入口前
時間でいうと朝イチ。
ここで、制作会社の若手が、「おはようございます。今日からよろしくお願いします!」と挨拶とともに配るのが恒例ですね。

大体はそれで問題ないのですが、イベントによってはそれでは困ることもあります。

それは、会場がすごく広く搬入口が分かれているケース
朝スタッフがパスを配布するためだけに走り回るのはちょっとナンセンスですよね。
また会場入りの時間がズレている場合は、いちいち入口に配りに行くのも面倒ですよね。

そのような時はこんな配り方をします。


①事前発送
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事前に人数をヒアリングし、その会社ごとに必要数を発送してしまいます。
そうすることで朝の手間を省けてすごく制作側の手が楽になります。

ネックは当日忘れました!というケース。
油断している分、慌てますよね。
朝イチでその時間を他の作業を当て込んでいたりすると対応が遅れますよね。
数が多いとパス自体の準備がないので困りますよね。
みんな忘れたくて忘れた訳ではないのでしょうが、あんまり気軽に忘れられるとツラいっす。


②最終のオールスタッフミーティング
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みんな集まっているのでその時に渡してしまえ、という発想です。
こちらも事前発送と同じように楽ですね。
発送費もかかりません。
そして、宅配便の関係で受け取れなかったというトラブルも避けられます

事前発送と同じく忘れた問題はありますが、それ以外にもネックとなることはあります。
それはオールスタッフミーティングする時が早すぎて準備が追いつかない
スタッフの人数がまだ決まっていない
なんならオールスタッフミーティングで人数が変わる。
といった問題がありますうーん、悩ましい。


③関係者口
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関係者口を作っているイベントなら、そこでリストチェックからの配布が一番楽です。
これなら確実に全員に行き渡ります
忘れるということも起こりません。

問題はスタッフをずっとそこに置いておかなければいけないということになります。
そう、お金がかかる
そして置いておく人間は、ディレクターなどの気の利いたスタッフではなく、そこまでイベントなれしていないアルバイトスタッフ。
となるとイレギュラーなことがあるとうまく対処できません
「入れないんですけど・・・」と、対応トラブルで呼び出されることもしばしば。




ということで配り方も一長一短ですね。
こうでなければいけないというセオリーもないので、現場の 状況に合った方法をセレクト していくことが重要になります。
その辺が一筋縄ではいかないポイントで、イベントがオーダーメイド業と言われる由縁ですね。

最後にパスをどのように発行、管理していくかですが、それもまた別の機会でまとめたいと思います。

前回の記事をまだご覧になっていない方はこちら。
【運営】スタッフパスの用意の仕方① -パスの種類と特徴-