記録写真についての記事、思ってたよりロングランしてますね。
まだまだあります。
今回は現場で記録カメラマンとして動く場合のマナーについてです。
いらすとやさん大活躍!

現場で写真を撮る時には心得ておかなくてはいけないことがたくさんあります。
現場では結構トラブルがおきたりしますので、イベントの記録写真を頼まれた!という方はご一読をおすすめします。
識別(腕章やパス)
大体のイベントでは制作担当がこのようなものを用意しています。
スタッフパス

中に入れる紙は「STAFF」や「PHOTO」など表現はまちまちですが、関係者として撮影していることを周りに伝えるため必ず識別証をもらってから業務に入りましょう
少し気の利いた会社が制作に入っている場合はこちら
腕章

見える範囲が広いので周りに対してより強くカメラマンですよ、と伝えることができます。
表記は「PHOTO」や「記録」が多いと思いますが、うちではプレスと共存が多いのでいつも「OFFICIAL」にしています。
スポーツイベントやフェスではこのようなものも使っています。
ビブス

かなり周りに対するアピールは強いですね。
画像はビブスの専門の会社さんのページよりお借りしました。
https://bibs.jp/customer/detail/116/
フェスでは入れるエリアが分かれているため、合わせてリストバンドを使用することもあります。
パスを受け取る際に必要なエリアに入れるパスかをちゃんと確認しましょう。
プロのカメラマンでも、もらったパスの効力が弱く警備員にはじかれたという経験があると思います。
パスは配布されている場所が限られている場合が多いです。
また発行権限がある人が当日多忙の場合も多いです。
撮影機会、撮影時間のロスに繋がりますので、事前もしくは会場入りした段階で必ず確認しましょう。
撮ってはいけないもの
カメラマンだからといってなんでも撮っていいわけではありません。
撮ってトラブルになるものをまとめたいと思います。
①来場者の顔
個人が特定できるような顔写真は撮らないようにしましょう。
過去記事参照
http://blog.livedoor.jp/morisobaya/archives/8293272.html
②意味のないタレントやアーティスト写真
記録とはいえ執拗に撮っていると不審がられるので、意味のないカットを撮らないように注意しましょう。
そして撮る時はパスをこれ見よがしの場所に身につけて、自分は「オフィシャルです」、ということをしっかり被写体、関係者に伝えましょう。
撮影後、撮った写真を勝手に世に出してはいけません。
撮ったものを事後のパブリシティーなどで使用する際は、最小限の候補写真を選び、所属事務所に確認をとりましょう。
このような写真は持っていると情報流出時にとんでもないことになりかねないので、無駄に所有しないようにしましょう。
③プライバシーに関わる写真
これは過去うちの新人スタッフで実際にあった事例ですが、
他所様の会社の控室の中を堂々と撮っていました。
その会社の方よりクレームを受け発覚、その後もちろんこっぴどく叱ったわけですが、
記録とはいえ
・関係者が気を抜いて休憩している様子
・気になる異性の写真
・着替える可能性がある控室
・盗撮まがいのエロ写真(パンチラや胸元)
などはクレームを通り越して犯罪の領域です。

撮られて嫌な気持ちになる写真を撮るのは絶対にやめましょう!
オフィシャルカメラマンはイベント空間にあるものほぼ全てが撮れるのですが、被写体が人間の場合、マナーとして「おはようございます。オフィシャル記録です。今日一日記録写真を取らせて頂きます。」と一声かけるように心がけましょう。
続いては現場での具体的な撮影位置についてです。
カメラマンのポジショニング
大胆に前に行きましょう!
カメラマンは他のプレスやスタッフに比べて広いエリアを行動することができます。
良い絵を撮るためにお客さんを差し置いても最前線に行っても構わない場合も多いです。
遠慮せずベストポジションを確保しましょう。
まごまごしていていいポジションがとれなくなっては本末転倒です。
演出進行の妨げになる場合もありますので、どこまで前に行っても良いかは、進行ディレクターや舞台監督に確認して下さい。
ステージ前は密集地帯
カメラマンは比較的幅広く動けるのですが、それでもステージ前は密集していて撮れる位置がだいたい決まっています。

そんな時は 寄り引きの調整は身体ではなくレンズ でしましょう。
レンズを付けかえる時間がない場合を見越して、2丁拳銃のカメラマンもよく見ます。

また時間に余裕があれば先にそのポジションから先に一度撮ってみて構図の確認をしましょう。
いざ撮影となった時に慌てても、もうどうにもなりません。
一度しかないその瞬間を収めるために万全の準備を行いましょう。
お客さんの邪魔にならないように
これもよくステージ前で起こることですが、カメラマンが邪魔でステージが見えない、と言われます。
特にステージ前方の席はモチベーション高いお客さんが多いので、長時間その方の前で視界を妨げないように注意をして下さい。
どんなに重要な撮影であっても、あくまで主体はお客さん。
(記者発表などのプレス向けイベントは除く)
撮影をする際は来場されているお客さんへの配慮を忘れないようにして下さい。
気をつけた方がいいこと
・ステージ前で視界を妨げる
・静かなシーンでのシャッター音
・暗いシーンでのフラッシュ
・導線上での突然の立ち止まり&しゃがみこみ
カメラマンの服装
基本は他のスタッフに準じてですが、経験上なかなかの肉体労働だったりしますので、動きやすい服装にしたい気持ちは分かります。
ですが、たまーに場にそぐわない服装をされているカメラマンを見かけます。
場の雰囲気を壊さないよう配慮した服装を選んで下さい。
制作さんに確認するのが一番なのですが、実際に確認されると正直「察してよ」と思うことが多いのでシーン別でまとめてみました。
参考にしてみてください。
シーン別 服装例
スーツ
セレモニー、式典、ホテル現場、ビジネス固っ苦しいビジネスイベント(セミナー、展示会、パーティー)、オーケストラコンサート
ジャケパン
一般参加の緩めのビジネスイベント、お芝居、トークショー、展覧会、軽めのテーマのセミナー
Tシャツ
フェス、LIVE、お祭り、スポーツイベント
実際にカメラマンさんにヒアリングしてみてさらに気をつけた方がいいポイントがあればリライトしたいと思います。
次回は実際に撮った写真の取り扱い方についてです。
まだまだあります。
今回は現場で記録カメラマンとして動く場合のマナーについてです。
いらすとやさん大活躍!

現場で写真を撮る時には心得ておかなくてはいけないことがたくさんあります。
現場では結構トラブルがおきたりしますので、イベントの記録写真を頼まれた!という方はご一読をおすすめします。
識別(腕章やパス)
大体のイベントでは制作担当がこのようなものを用意しています。
スタッフパス

中に入れる紙は「STAFF」や「PHOTO」など表現はまちまちですが、関係者として撮影していることを周りに伝えるため必ず識別証をもらってから業務に入りましょう
少し気の利いた会社が制作に入っている場合はこちら
腕章

見える範囲が広いので周りに対してより強くカメラマンですよ、と伝えることができます。
表記は「PHOTO」や「記録」が多いと思いますが、うちではプレスと共存が多いのでいつも「OFFICIAL」にしています。
スポーツイベントやフェスではこのようなものも使っています。
ビブス

かなり周りに対するアピールは強いですね。
画像はビブスの専門の会社さんのページよりお借りしました。
https://bibs.jp/customer/detail/116/
フェスでは入れるエリアが分かれているため、合わせてリストバンドを使用することもあります。
パスを受け取る際に必要なエリアに入れるパスかをちゃんと確認しましょう。
プロのカメラマンでも、もらったパスの効力が弱く警備員にはじかれたという経験があると思います。
パスは配布されている場所が限られている場合が多いです。
また発行権限がある人が当日多忙の場合も多いです。
撮影機会、撮影時間のロスに繋がりますので、事前もしくは会場入りした段階で必ず確認しましょう。
撮ってはいけないもの
カメラマンだからといってなんでも撮っていいわけではありません。
撮ってトラブルになるものをまとめたいと思います。
①来場者の顔
個人が特定できるような顔写真は撮らないようにしましょう。
過去記事参照
http://blog.livedoor.jp/morisobaya/archives/8293272.html
②意味のないタレントやアーティスト写真
記録とはいえ執拗に撮っていると不審がられるので、意味のないカットを撮らないように注意しましょう。
そして撮る時はパスをこれ見よがしの場所に身につけて、自分は「オフィシャルです」、ということをしっかり被写体、関係者に伝えましょう。
撮影後、撮った写真を勝手に世に出してはいけません。
撮ったものを事後のパブリシティーなどで使用する際は、最小限の候補写真を選び、所属事務所に確認をとりましょう。
このような写真は持っていると情報流出時にとんでもないことになりかねないので、無駄に所有しないようにしましょう。
③プライバシーに関わる写真
これは過去うちの新人スタッフで実際にあった事例ですが、
他所様の会社の控室の中を堂々と撮っていました。
その会社の方よりクレームを受け発覚、その後もちろんこっぴどく叱ったわけですが、
記録とはいえ
・関係者が気を抜いて休憩している様子
・気になる異性の写真
・着替える可能性がある控室
・盗撮まがいのエロ写真(パンチラや胸元)
などはクレームを通り越して犯罪の領域です。

撮られて嫌な気持ちになる写真を撮るのは絶対にやめましょう!
オフィシャルカメラマンはイベント空間にあるものほぼ全てが撮れるのですが、被写体が人間の場合、マナーとして「おはようございます。オフィシャル記録です。今日一日記録写真を取らせて頂きます。」と一声かけるように心がけましょう。
続いては現場での具体的な撮影位置についてです。
カメラマンのポジショニング
大胆に前に行きましょう!
カメラマンは他のプレスやスタッフに比べて広いエリアを行動することができます。
良い絵を撮るためにお客さんを差し置いても最前線に行っても構わない場合も多いです。
遠慮せずベストポジションを確保しましょう。
まごまごしていていいポジションがとれなくなっては本末転倒です。
演出進行の妨げになる場合もありますので、どこまで前に行っても良いかは、進行ディレクターや舞台監督に確認して下さい。
ステージ前は密集地帯
カメラマンは比較的幅広く動けるのですが、それでもステージ前は密集していて撮れる位置がだいたい決まっています。

そんな時は 寄り引きの調整は身体ではなくレンズ でしましょう。
レンズを付けかえる時間がない場合を見越して、2丁拳銃のカメラマンもよく見ます。

また時間に余裕があれば先にそのポジションから先に一度撮ってみて構図の確認をしましょう。
いざ撮影となった時に慌てても、もうどうにもなりません。
一度しかないその瞬間を収めるために万全の準備を行いましょう。
お客さんの邪魔にならないように
これもよくステージ前で起こることですが、カメラマンが邪魔でステージが見えない、と言われます。
特にステージ前方の席はモチベーション高いお客さんが多いので、長時間その方の前で視界を妨げないように注意をして下さい。
どんなに重要な撮影であっても、あくまで主体はお客さん。
(記者発表などのプレス向けイベントは除く)
撮影をする際は来場されているお客さんへの配慮を忘れないようにして下さい。
気をつけた方がいいこと
・ステージ前で視界を妨げる
・静かなシーンでのシャッター音
・暗いシーンでのフラッシュ
・導線上での突然の立ち止まり&しゃがみこみ
カメラマンの服装
基本は他のスタッフに準じてですが、経験上なかなかの肉体労働だったりしますので、動きやすい服装にしたい気持ちは分かります。
ですが、たまーに場にそぐわない服装をされているカメラマンを見かけます。
場の雰囲気を壊さないよう配慮した服装を選んで下さい。
制作さんに確認するのが一番なのですが、実際に確認されると正直「察してよ」と思うことが多いのでシーン別でまとめてみました。
参考にしてみてください。
シーン別 服装例
スーツ
セレモニー、式典、ホテル現場、ビジネス固っ苦しいビジネスイベント(セミナー、展示会、パーティー)、オーケストラコンサート
ジャケパン
一般参加の緩めのビジネスイベント、お芝居、トークショー、展覧会、軽めのテーマのセミナー
Tシャツ
フェス、LIVE、お祭り、スポーツイベント
実際にカメラマンさんにヒアリングしてみてさらに気をつけた方がいいポイントがあればリライトしたいと思います。
次回は実際に撮った写真の取り扱い方についてです。
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