さあ、イベントの記録写真の続編です。
具体的な記録写真の撮り方についてまとめてみます。
シリーズリンク
記憶より記録に残すイベントの記録写真①
http://blog.livedoor.jp/morisobaya/archives/8275455.html
記憶より記録に残すイベントの記録写真③
写真自体のノウハウはもちろんプロの方に及びませんので、
あくまで制作に携わる人間が撮る場合についてご紹介します。
プロでもイベント記録のプロではない方が多いと思いますので、
発注される場合はこのようなことを伝えると良いかもしれません。
まずは構図についてです。
記録写真の構図
イベントではどんな構図の写真が求められるのでしょうか?
いろいろな目的別の撮り方はもちろんありますが、
まずはベーシックな撮り方についてまとめます。
①全体が分かるように
まずは全体的な雰囲気が分かるように引きで
パンフォーカス(f値8~11ぐらい)で撮りましょう。
※f値については次回にもう少し詳しく解説しています。
空間全体の全体像が分かる写真はあとあと便利なので必ず撮るようにしましょう。
ディティールを撮るにしても全体からディティールへと落とし込むように
撮っていきましょう。
例) 全体>エリア>ブース>ディティール(ブース内の設置物)
②ステージの登壇者を全員撮る
次にその時、その場所でしか撮れないものを撮りましょう。
代表的なものはステージの登壇者です。
例えばテープカットセレモニーでいいますとそれぞれの進行に合わせて、
オープニングの司会→挨拶者→挨拶者→手袋、ハサミを配っている様子
→テープカットする様子→回収する様子→移動する様子
という順番にシーンごとに必ず撮っておきましょう。
それも
ステージ全体>挨拶者の全体>挨拶者の寄り(正面)・(斜め横)
というようになるべく変化をつけて撮るようにしましょう。
③イベントタイトル入れ込み
プロの方は意識していることが多いのですが、
経験のない人は必ずと言っていい程微妙な写真になります。
ステージや登壇者を撮る時はできるだけタイトル看板を入れましょう。
記録写真は見ただけでなんのイベントか分かる、ということが非常に大事です。
無理にタイトルを入れてつまらない構図ばかりになるのはあまりよくないのですが、
全部タイトルを入れられるのに微妙にタイトルが一部切れていたりすると
とても残念な気持ちになります。
④持ち込んだものは全て撮る
写真はエビデンスとしての役割もありますので手配物はきっちり押さえましょう。
持ち込んだものは全て撮る、ぐらいの意識で撮りましょう。
報告用としては、これを撮っているよ、と分かるように
日の丸構図(被写体がど真ん中にくるように)で押さえましょう。
どんなに細かいものでも、
請求項目にあたるのであればもれなく押さえた方が無難です。
特に漏れがちなこの辺は特に注意して下さい。
・誘導看板
・控室サイン(表示)
・控室ケータリング
・トランシーバー
・オペ卓(嫌がられることも・・・)
・備品
・配布物
・パスや腕章
⑤おしゃれ構図、撮り方は避けましょう
基本的な写真を押さえきるまでは、
三分割構図(見せたいものが端に来る写真)や、過剰なボカしで撮る
いわゆるおしゃれ写真はなるべく避けて下さい。
三分割構図とは例えばこんな感じの写真です。
雰囲気を伝えるおしゃれでいい感じの写真を、という要望があれば構いませんが、
まずは基本的な写真をパンフォーカス+日の丸構図で押さえましょう。
⑥配置がわかるように
配置や構造を確認する役割の場合はいろいろな角度から撮って、
次回も同じものが再現できるように写真を撮りましょう。
隣や壁との位置関係や大きさが分かるように目安となるものも一緒に
撮影しましょう。
⑦顔を写さないように
イベントでは場内アナウンスなどで、会場内では撮影を行っています、という
アナウンスを行って入るものの、個人の認識できる写真を撮っていると、
肖像権のトラブルになる場合があります。
100歩譲って内部記録ならいいのですが、事後パブリシティーとして
外部へ見せる可能性のある写真はできるだけ
個人を認識できる顔がアップの写真は撮らないようにして下さい。
⑧会場の外観を撮りましょう
忘れがちなのが外観写真。
この会場でやりましたという意味で施設の外観写真も必ず押さえましょう。
報告書などの記録写真の順番は、来場者目線で
入場するときの外観から中に入っていくように整理していると時系列が分かりやすく
ストーリー性を感じらるのですごく印象に残りやすくなります。
良い機材(カメラ・レンズ)を選ぶ
続いて記録で使用するカメラ機材についてです。
今はスマホでも簡単に撮影できてしまいますので、もちろんそれでもいいと思います。
スマホは手軽さという意味では非常に便利ですよね。
ただ、ずっと残しておく記録と考えるとちゃんとした一眼レフで撮ることをおすすめします。
それはこんな理由です。
①ブレづらい
センサーの大きい一眼レフの良いカメラはブレの原因となる
シャッタースピードの低下を招きづらいので、
暗いところでもブレない写真を撮ることができます。
特にイベント会場ではおしゃれに暗めになっていることが多く、
ブレを押えることは非常に苦労します。
よほどの時は三脚や一脚を用意することも検討しましょう。
②カメラマンとして認識してもらえる
スマホでは盗撮感がありますが、一眼レフなどの本格的なカメラだと記録を撮る時に
ちゃんと「記録カメラマン!」と認識してもらえます。
コソコソとスマホで撮ると不信感を与えてしまうので注意して下さい。
③解像度が高い写真が撮れる
当たり前ですが、これがあとあと重要だったりします。
あの写真ある?前回どうだったっけ?と記録写真を見返す時は
だいたいその写真を撮っていなかったりします。
解像度が高い写真を残しておくと、端っこの方に写り込んだりしている場合、
トリミングで対応できることがあります。
データ容量に制限がなければ解像度の高い大きめの写真を撮っておきましょう。
④広角、望遠レンズが使える
スマホではレンズをつけかえることができず表現の限界があります。
その点一眼レフのカメラはレンズの種類が豊富でいろいろなシチュエーションに対応
することができます。
イベントの記録撮影はあまりいい場所を確保することができなかったりします。
広角、望遠のレンズは不利なポジションから撮る時に状況にフィットさせることができる
非常に強力な武器となります。
カメラやレンズは非常に高いので、それが予算を圧迫するのは本末転倒。
身の丈や状況に応じたカメラを用意しましょう。
個人的には、継続的に使用することができるので良いものを使って欲しいなと思います。
次回はよくある暗い写真、黄色い写真トラブルについて、
盛り上がってるぜーって雰囲気を伝える写真を撮るコツの2本立てでお送りします。
どうぞご期待ください。
シリーズリンク
記憶より記録に残すイベントの記録写真①
http://blog.livedoor.jp/morisobaya/archives/8275455.html
記憶より記録に残すイベントの記録写真③
具体的な記録写真の撮り方についてまとめてみます。
シリーズリンク
記憶より記録に残すイベントの記録写真①
http://blog.livedoor.jp/morisobaya/archives/8275455.html
記憶より記録に残すイベントの記録写真③
写真自体のノウハウはもちろんプロの方に及びませんので、
あくまで制作に携わる人間が撮る場合についてご紹介します。
プロでもイベント記録のプロではない方が多いと思いますので、
発注される場合はこのようなことを伝えると良いかもしれません。
まずは構図についてです。
記録写真の構図
イベントではどんな構図の写真が求められるのでしょうか?
いろいろな目的別の撮り方はもちろんありますが、
まずはベーシックな撮り方についてまとめます。
①全体が分かるように
まずは全体的な雰囲気が分かるように引きで
パンフォーカス(f値8~11ぐらい)で撮りましょう。
※f値については次回にもう少し詳しく解説しています。
空間全体の全体像が分かる写真はあとあと便利なので必ず撮るようにしましょう。
ディティールを撮るにしても全体からディティールへと落とし込むように
撮っていきましょう。
例) 全体>エリア>ブース>ディティール(ブース内の設置物)
②ステージの登壇者を全員撮る
次にその時、その場所でしか撮れないものを撮りましょう。
代表的なものはステージの登壇者です。
例えばテープカットセレモニーでいいますとそれぞれの進行に合わせて、
オープニングの司会→挨拶者→挨拶者→手袋、ハサミを配っている様子
→テープカットする様子→回収する様子→移動する様子
という順番にシーンごとに必ず撮っておきましょう。
それも
ステージ全体>挨拶者の全体>挨拶者の寄り(正面)・(斜め横)
というようになるべく変化をつけて撮るようにしましょう。
③イベントタイトル入れ込み
プロの方は意識していることが多いのですが、
経験のない人は必ずと言っていい程微妙な写真になります。
ステージや登壇者を撮る時はできるだけタイトル看板を入れましょう。
記録写真は見ただけでなんのイベントか分かる、ということが非常に大事です。
無理にタイトルを入れてつまらない構図ばかりになるのはあまりよくないのですが、
全部タイトルを入れられるのに微妙にタイトルが一部切れていたりすると
とても残念な気持ちになります。
④持ち込んだものは全て撮る
写真はエビデンスとしての役割もありますので手配物はきっちり押さえましょう。
持ち込んだものは全て撮る、ぐらいの意識で撮りましょう。
報告用としては、これを撮っているよ、と分かるように
日の丸構図(被写体がど真ん中にくるように)で押さえましょう。
どんなに細かいものでも、
請求項目にあたるのであればもれなく押さえた方が無難です。
特に漏れがちなこの辺は特に注意して下さい。
・誘導看板
・控室サイン(表示)
・控室ケータリング
・トランシーバー
・オペ卓(嫌がられることも・・・)
・備品
・配布物
・パスや腕章
⑤おしゃれ構図、撮り方は避けましょう
基本的な写真を押さえきるまでは、
三分割構図(見せたいものが端に来る写真)や、過剰なボカしで撮る
いわゆるおしゃれ写真はなるべく避けて下さい。
三分割構図とは例えばこんな感じの写真です。
雰囲気を伝えるおしゃれでいい感じの写真を、という要望があれば構いませんが、
まずは基本的な写真をパンフォーカス+日の丸構図で押さえましょう。
⑥配置がわかるように
配置や構造を確認する役割の場合はいろいろな角度から撮って、
次回も同じものが再現できるように写真を撮りましょう。
隣や壁との位置関係や大きさが分かるように目安となるものも一緒に
撮影しましょう。
⑦顔を写さないように
イベントでは場内アナウンスなどで、会場内では撮影を行っています、という
アナウンスを行って入るものの、個人の認識できる写真を撮っていると、
肖像権のトラブルになる場合があります。
100歩譲って内部記録ならいいのですが、事後パブリシティーとして
外部へ見せる可能性のある写真はできるだけ
個人を認識できる顔がアップの写真は撮らないようにして下さい。
⑧会場の外観を撮りましょう
忘れがちなのが外観写真。
この会場でやりましたという意味で施設の外観写真も必ず押さえましょう。
報告書などの記録写真の順番は、来場者目線で
入場するときの外観から中に入っていくように整理していると時系列が分かりやすく
ストーリー性を感じらるのですごく印象に残りやすくなります。
良い機材(カメラ・レンズ)を選ぶ
続いて記録で使用するカメラ機材についてです。
今はスマホでも簡単に撮影できてしまいますので、もちろんそれでもいいと思います。
スマホは手軽さという意味では非常に便利ですよね。
ただ、ずっと残しておく記録と考えるとちゃんとした一眼レフで撮ることをおすすめします。
それはこんな理由です。
①ブレづらい
センサーの大きい一眼レフの良いカメラはブレの原因となる
シャッタースピードの低下を招きづらいので、
暗いところでもブレない写真を撮ることができます。
特にイベント会場ではおしゃれに暗めになっていることが多く、
ブレを押えることは非常に苦労します。
よほどの時は三脚や一脚を用意することも検討しましょう。
②カメラマンとして認識してもらえる
スマホでは盗撮感がありますが、一眼レフなどの本格的なカメラだと記録を撮る時に
ちゃんと「記録カメラマン!」と認識してもらえます。
コソコソとスマホで撮ると不信感を与えてしまうので注意して下さい。
③解像度が高い写真が撮れる
当たり前ですが、これがあとあと重要だったりします。
あの写真ある?前回どうだったっけ?と記録写真を見返す時は
だいたいその写真を撮っていなかったりします。
解像度が高い写真を残しておくと、端っこの方に写り込んだりしている場合、
トリミングで対応できることがあります。
データ容量に制限がなければ解像度の高い大きめの写真を撮っておきましょう。
④広角、望遠レンズが使える
スマホではレンズをつけかえることができず表現の限界があります。
その点一眼レフのカメラはレンズの種類が豊富でいろいろなシチュエーションに対応
することができます。
イベントの記録撮影はあまりいい場所を確保することができなかったりします。
広角、望遠のレンズは不利なポジションから撮る時に状況にフィットさせることができる
非常に強力な武器となります。
カメラやレンズは非常に高いので、それが予算を圧迫するのは本末転倒。
身の丈や状況に応じたカメラを用意しましょう。
個人的には、継続的に使用することができるので良いものを使って欲しいなと思います。
次回はよくある暗い写真、黄色い写真トラブルについて、
盛り上がってるぜーって雰囲気を伝える写真を撮るコツの2本立てでお送りします。
どうぞご期待ください。
シリーズリンク
記憶より記録に残すイベントの記録写真①
http://blog.livedoor.jp/morisobaya/archives/8275455.html
記憶より記録に残すイベントの記録写真③
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