イベントにおけるBGMは演出を行う者にとってはかなり重要なポイントです。
今回はそんなBGMの選び方についてお話していきたいと思います。
ちなみにイベント用語としては音効(音響効果の略)とか言ったりします。

まずは音の選び方の基本から行きましょう。
①イベント性に合致する曲を選ぶ
イベントの雰囲気に合わせて選ぶのは当たり前と思うでしょうが、
これがなかなか難しい。
同じシーンでも会場の種類や会場の大きさ、格式、歴史、天気、客層などにより
大げさに聞こえたりしょぼく聞こえたりするので色んな曲を試してみましょう。
表彰式でファンファーレを選んだりすると、華やか過ぎて競馬か!と
突っ込まれるような曲だったり、どこの上流階級のお茶会かというぐらい
お上品過ぎたりしたこともあります。
キックオフミーティングで決起をする時に「勇ましい」をキーワードに選んだら、
勇ましすぎて合戦の前のような曲しか見つけられなかったりすることもしばしば。
同じ表彰式でも営業成績優秀者の発表ではロック系(過去にはマンウィズ使ったり)、
テンポよく進めるためにEDM系を使いましたが案外フィットしていた気がしますね。
子どもイベントの表彰式ではアニメの挿入歌や、バレないようにこっそりパチンコの
大当たり曲を使ったこともあります。
とにかくたくさん使って、試して選ぶセンスを磨くしかないですね。
・ドラマや映画のサントラは近いテーマのものがあったりしますので、
そこから選ぶとハズレが少ないので重宝しています。
・結婚式のBGMを紹介してくれるサイトなんかも結構利用しています。
・歌の歌詞やタイトルに注目して選曲してみましょう。
古い曲ですが、旅行がテーマになっているシーン(抽選会の商品が旅行とか)では
小沢健二の「ぼくらが旅に出る理由」は今でもマッチするなと思ったりしました。
②ベタな音はできれば避ける
定番曲はテレビのバラエティなら良いのですが、イベントはバラエティに
振りすぎるとイメージに引っ張られ、意識を持っていかれる場合があります。
あと純粋にダサいなと思います。
BGMはあくまでバックグラウンド。主題よりも目立たないように注意しましょう。
個人的には食のコーナーで安易に王様のレストランの曲を使うのは嫌いです。
終わってからじんわり記憶に残っていて、別の機会に聞いた時に逆にこのイベントの
ことを思い出してもらえるようにしたいものです。
せめてベタな音はシーンの雰囲気を一気に変える時にアクセント的に使いましょう。
シーンで言えばパーティーイベントの時はそんなお遊びもアリかもしれません。
③インストゥルメンタルか洋楽曲を選ぶ
邦楽の歌入りの曲はどうしてもイメージが引っ張られ、気になって目の前のイベントに
集中しづらくなります。
MCなどのトークのバックで使うこともあるので、邦楽を使うのであればできるだけ
インスト版があればインスト版を選びましょう。
過去にももクロの「走れ」のインスト版(今みたいに人気の出る前に)を
イベントのエンディングで使いましたが、
明るく解散!って感じですごくいい雰囲気を作ることができました。
https://www.youtube.com/watch?v=1fq-TF8UAXg
洋楽(日本語以外の歌)も日本人は比較的耳に入ってこないので使いやすいと思います。
あえて日本語以外の歌と言ったのは、邦楽でも日本語で歌っていない曲は
同じく使いやすいと思います。
ここは本当に個人的なこだわりですが、音効業務を請け負う時には
できるだけ最近の流行の曲(正確には流行り始め)を入れたりします。
曲(音色って言うべきでしょうか)って時代とともに生きているので、
イベント的に使いやすい曲でも古い曲はなんか古臭いって感じたりするもんなんです。
手抜きをせず、最近の曲もたくさん聞いて今の時代に合った新しい音を
常に探しましょう!
④JASRAC申請をしましょう
今はネット上でも申請ができますので著作権フリーでないJASRAC登録曲を使う場合は
かならず申請をしましょう。
多くは語りません。
さて、ここからは全体のバランスを見ながら選んだり、
音響さんや進行との連携を考えるという応用編です。
①選曲の世界観を統一しましょう
メリハリをつけるとチグハグは紙一重です。
全体を統一させつつ、各シーンのメリハリをつけるのはかなり高等テクニックです。
まずはベースとして音楽ジャンルや使っている楽器を統一して、
世界観を統一しましょう。
クラシックやジャズ、アコースティク、ロック、EDMなど音楽ジャンルで調べると
近いイメージの曲がたくさん出てきます。
ゴルフのイベントの時のオープニングではインストでもあり、
自然感あふれるアコースティックのデパペペの曲をたくさん使わせてもらいました。
爽やかな雰囲気に合ってすごくおすすめです。
(窓が大きいクラブハウスの時は雨が降るとイマイチに聞こえてしまいました・・・)
②曲尺(長さ)を意識して選びましょう
BGMは人を自然と動かす力があります。
10秒ぐらいで音変りがあるので、ここからMCの喋りだしにしようとか、
急ぐシーンだからテンポの速い曲にしようとか、動きに合う音を選びましょう。
登場時の曲は演台につくまでの約10秒程度しか使わないのに
イントロが長く、盛り上がるまで時間がかかる音は登場曲にむいていません。
またいい曲だけど後半イメージと合わなくなる。いい曲だけど短い。
リピートをするとくどい。という曲も案外多かったりします。
進行台本で声を出しながら読んで(読み尺を図ると言います)、
シーンで使う必要尺に足りているかは必ず確認しましょう。
③イントロが長めの曲はオープニング曲候補
普段聞いていても、「どっかで使えるな」なんて思ったりもしますが、
ホールなどで照明の演出が作れるような場合は、イントロが10秒程度ある曲を
選ぶと照明さんが工夫をしてくれたりします。
このイントロの間に照明を変化させ、始まるぞ、という雰囲気を伝えます。
例えば過去に使ったのはこんな感じです。
ドラマ「犬を飼うということ」サントラに収録されている「明日へ」
https://goo.gl/qzrCyj
7秒ぐらいまでで全体的にゆっくり照明を明るくして、
残りの5秒で華やかな色を入れながらムービングで動きをつけたりします。
最後の2秒でイベントのタイトルロゴとMCを当てて、
MCが喋りだします。どうですか?イメージ湧きますか?
④台本にMナンバー書き込みと音素材と音リストを用意しよう
ここまでこだわってくると使い方にこだわりが出てくるので指示が複雑化します。
その分現場では分かりやすく手短に伝えるために台本や音リストでイメージや
素材の種類を可視化をするようにしましょう。
音は使う順に並べてCDに焼いて音響さんに渡しましょう。
進行台本にはトラックナンバーをMナンバーにして使うタイミングや使い方を
書き込みましょう。
自分が作る場合は「M-02 オープニングM 3’18”」と収録尺も入れておきます。
尺が足らない場合にリピートしてもらう場合もあるので尺も可視化しておきます。
CDの焼いているものを通称音素材と呼びますが、
焼く際に音量のボリューム確認、PC以外の再生機での再生チェックも忘れずに。
経験上、数年に一度CDが再生できませんという事態が発生します。。
今ではiPhoneで再生する方や音データを渡してPCから再生する方もいるので、
その音響さんがどんな素材が使いやすいか確認してから準備しましょう。
⑤サンプラーを活用しよう!
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、要はボタンを押すとピンポン!って
鳴るような簡易再生機です。
機材自体に音を入れることができるのでCDなしでも再生は可能です。
短い音(SEと言います)を何度も使う場合はこれを使うことをおすすめします。
昔は専用機材を使っていましたが、今はiPhoneやiPadのアプリでもありますので、
それを使う方が一般的ですね。
以上音効についてまとめてみました。
皆さんも自分でいろいろと聞いていろいろ試して、どんなイベントでも対応できる
無敵の音効持ちネタのコレクションを作りましょう。
今回はそんなBGMの選び方についてお話していきたいと思います。
ちなみにイベント用語としては音効(音響効果の略)とか言ったりします。

まずは音の選び方の基本から行きましょう。
①イベント性に合致する曲を選ぶ
イベントの雰囲気に合わせて選ぶのは当たり前と思うでしょうが、
これがなかなか難しい。
同じシーンでも会場の種類や会場の大きさ、格式、歴史、天気、客層などにより
大げさに聞こえたりしょぼく聞こえたりするので色んな曲を試してみましょう。
表彰式でファンファーレを選んだりすると、華やか過ぎて競馬か!と
突っ込まれるような曲だったり、どこの上流階級のお茶会かというぐらい
お上品過ぎたりしたこともあります。
キックオフミーティングで決起をする時に「勇ましい」をキーワードに選んだら、
勇ましすぎて合戦の前のような曲しか見つけられなかったりすることもしばしば。
同じ表彰式でも営業成績優秀者の発表ではロック系(過去にはマンウィズ使ったり)、
テンポよく進めるためにEDM系を使いましたが案外フィットしていた気がしますね。
子どもイベントの表彰式ではアニメの挿入歌や、バレないようにこっそりパチンコの
大当たり曲を使ったこともあります。
とにかくたくさん使って、試して選ぶセンスを磨くしかないですね。
・ドラマや映画のサントラは近いテーマのものがあったりしますので、
そこから選ぶとハズレが少ないので重宝しています。
・結婚式のBGMを紹介してくれるサイトなんかも結構利用しています。
・歌の歌詞やタイトルに注目して選曲してみましょう。
古い曲ですが、旅行がテーマになっているシーン(抽選会の商品が旅行とか)では
小沢健二の「ぼくらが旅に出る理由」は今でもマッチするなと思ったりしました。
②ベタな音はできれば避ける
定番曲はテレビのバラエティなら良いのですが、イベントはバラエティに
振りすぎるとイメージに引っ張られ、意識を持っていかれる場合があります。
あと純粋にダサいなと思います。
BGMはあくまでバックグラウンド。主題よりも目立たないように注意しましょう。
個人的には食のコーナーで安易に王様のレストランの曲を使うのは嫌いです。
終わってからじんわり記憶に残っていて、別の機会に聞いた時に逆にこのイベントの
ことを思い出してもらえるようにしたいものです。
せめてベタな音はシーンの雰囲気を一気に変える時にアクセント的に使いましょう。
シーンで言えばパーティーイベントの時はそんなお遊びもアリかもしれません。
③インストゥルメンタルか洋楽曲を選ぶ
邦楽の歌入りの曲はどうしてもイメージが引っ張られ、気になって目の前のイベントに
集中しづらくなります。
MCなどのトークのバックで使うこともあるので、邦楽を使うのであればできるだけ
インスト版があればインスト版を選びましょう。
過去にももクロの「走れ」のインスト版(今みたいに人気の出る前に)を
イベントのエンディングで使いましたが、
明るく解散!って感じですごくいい雰囲気を作ることができました。
https://www.youtube.com/watch?v=1fq-TF8UAXg
洋楽(日本語以外の歌)も日本人は比較的耳に入ってこないので使いやすいと思います。
あえて日本語以外の歌と言ったのは、邦楽でも日本語で歌っていない曲は
同じく使いやすいと思います。
ここは本当に個人的なこだわりですが、音効業務を請け負う時には
できるだけ最近の流行の曲(正確には流行り始め)を入れたりします。
曲(音色って言うべきでしょうか)って時代とともに生きているので、
イベント的に使いやすい曲でも古い曲はなんか古臭いって感じたりするもんなんです。
手抜きをせず、最近の曲もたくさん聞いて今の時代に合った新しい音を
常に探しましょう!
④JASRAC申請をしましょう
今はネット上でも申請ができますので著作権フリーでないJASRAC登録曲を使う場合は
かならず申請をしましょう。
多くは語りません。
さて、ここからは全体のバランスを見ながら選んだり、
音響さんや進行との連携を考えるという応用編です。
①選曲の世界観を統一しましょう
メリハリをつけるとチグハグは紙一重です。
全体を統一させつつ、各シーンのメリハリをつけるのはかなり高等テクニックです。
まずはベースとして音楽ジャンルや使っている楽器を統一して、
世界観を統一しましょう。
クラシックやジャズ、アコースティク、ロック、EDMなど音楽ジャンルで調べると
近いイメージの曲がたくさん出てきます。
ゴルフのイベントの時のオープニングではインストでもあり、
自然感あふれるアコースティックのデパペペの曲をたくさん使わせてもらいました。
爽やかな雰囲気に合ってすごくおすすめです。
(窓が大きいクラブハウスの時は雨が降るとイマイチに聞こえてしまいました・・・)
②曲尺(長さ)を意識して選びましょう
BGMは人を自然と動かす力があります。
10秒ぐらいで音変りがあるので、ここからMCの喋りだしにしようとか、
急ぐシーンだからテンポの速い曲にしようとか、動きに合う音を選びましょう。
登場時の曲は演台につくまでの約10秒程度しか使わないのに
イントロが長く、盛り上がるまで時間がかかる音は登場曲にむいていません。
またいい曲だけど後半イメージと合わなくなる。いい曲だけど短い。
リピートをするとくどい。という曲も案外多かったりします。
進行台本で声を出しながら読んで(読み尺を図ると言います)、
シーンで使う必要尺に足りているかは必ず確認しましょう。
③イントロが長めの曲はオープニング曲候補
普段聞いていても、「どっかで使えるな」なんて思ったりもしますが、
ホールなどで照明の演出が作れるような場合は、イントロが10秒程度ある曲を
選ぶと照明さんが工夫をしてくれたりします。
このイントロの間に照明を変化させ、始まるぞ、という雰囲気を伝えます。
例えば過去に使ったのはこんな感じです。
ドラマ「犬を飼うということ」サントラに収録されている「明日へ」
https://goo.gl/qzrCyj
7秒ぐらいまでで全体的にゆっくり照明を明るくして、
残りの5秒で華やかな色を入れながらムービングで動きをつけたりします。
最後の2秒でイベントのタイトルロゴとMCを当てて、
MCが喋りだします。どうですか?イメージ湧きますか?
④台本にMナンバー書き込みと音素材と音リストを用意しよう
ここまでこだわってくると使い方にこだわりが出てくるので指示が複雑化します。
その分現場では分かりやすく手短に伝えるために台本や音リストでイメージや
素材の種類を可視化をするようにしましょう。
音は使う順に並べてCDに焼いて音響さんに渡しましょう。
進行台本にはトラックナンバーをMナンバーにして使うタイミングや使い方を
書き込みましょう。
自分が作る場合は「M-02 オープニングM 3’18”」と収録尺も入れておきます。
尺が足らない場合にリピートしてもらう場合もあるので尺も可視化しておきます。
CDの焼いているものを通称音素材と呼びますが、
焼く際に音量のボリューム確認、PC以外の再生機での再生チェックも忘れずに。
経験上、数年に一度CDが再生できませんという事態が発生します。。
今ではiPhoneで再生する方や音データを渡してPCから再生する方もいるので、
その音響さんがどんな素材が使いやすいか確認してから準備しましょう。
⑤サンプラーを活用しよう!
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、要はボタンを押すとピンポン!って
鳴るような簡易再生機です。
機材自体に音を入れることができるのでCDなしでも再生は可能です。
短い音(SEと言います)を何度も使う場合はこれを使うことをおすすめします。
昔は専用機材を使っていましたが、今はiPhoneやiPadのアプリでもありますので、
それを使う方が一般的ですね。
以上音効についてまとめてみました。
皆さんも自分でいろいろと聞いていろいろ試して、どんなイベントでも対応できる
無敵の音効持ちネタのコレクションを作りましょう。
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