今、東京オリンピックのボランティアスタッフが集まるのかということが話題になっていますよね。全部で8万人必要とのことですが、一体どうなるのでしょうか?先日ボランティア特設サイトがアップされましたが、1~10まである活動内容を想像しながら解説したいと思います。

この記事を書いている時点(2018年9月~10月)ではまだ情報があまり開示されていませんので、後から見たら的はずれな考察もあるかもしれませんが、それはどうぞご容赦下さい。
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東京オリンピックボランティアとは

そもそも一体どんなことをするのでしょうか?まずはその特設サイトをご紹介します。こちらですね → 東京2020大会ボランティア特設サイト 活動分野・内容 

さわりだけ引用しますと、
大会ボランティアは、競技が行われる会場や選手の生活ベースとなる選手村、その他大会関連施設等で、観客サービスや競技運営のサポート、メディアのサポート等、大会運営に直接携わる活動をします。
おぉ、ボランティアなので業務という言葉は使っていませんが、イベント業からしてみると実に業務っぽい内容です。「ゴミ拾いです!」みたいな単一のポジションではなく、いろんなジャンルがあるよ、ということですね。

そしてそのジャンルとは(リンクは解説記事)
  1. 指定なし
  2. 案内
  3. 競技
  4. 移動サポート(運転等)
  5. アテンド
  6. 運営サポート
  7. ヘルスケア
  8. テクノロジー
  9. メディア
  10. 式典
の10種類。ひとつ指定なしなので実質9種類ですね。そして希望のジャンルを選んでも必ずしも希望の通りになるとは限らないという記載もあります。まぁ面白そうや楽そうなところに殺到しても困るということですよね。手配側の立場として理解できます。

それでは次にそれぞれについても見ていきましょう!


「2.案内」

会場内等で観客や大会関係者の案内、チケットチェックや荷物などのセキュリティチェックのサポートを行います。また、競技会場以外にも空港やホテルで、大会関係者が円滑に日本に入国・宿泊できるよう、案内を行います。

まずは分かりやすいお客さん案内
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おそらく会場周辺で迷っている方へ会場の場所やチケットの販売所、トイレ、座席を案内するということですね。ただ気になることが。来場される方が日本人だけではないですよね。というよりむしろ海外から来る方も大勢いると思います。英語が話せないと結構大変そうなポジションな気もします。


続いて、チケットチェック
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こちらはサポートという表現なので主たる業務を行う担当がいて、その人の指示のもと行う活動のように思えます。とはいえ、仕事として行うチケットチェックという業務は実際に行うとなかなか難易度も高いシーンにも出くわします。チケット=金券のようなものですので、日付や会場名、偽造チケットなどのチェックミスがあると不正入場によるトラブルも起きかねません。どこまでボランティアスタッフにお願いをする予定なのか気になっています。特に最近は紙のチケットだけに限らずスマホによる電子チケットなどもあるのでチケットの取り扱い方は初見ではかなり難しいのではと感じます。


続いてセキュリティチェック
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金属探知機などをともなう荷物チェックのレベルは当然警備会社さんなどが行うと思いますが、サポートスタッフにはどこまでのことを任せるつもりなのでしょうか。テロ対策が非常に重要となる国際イベントにおいてチェック機能をボランティアに持たせるのは酷な気がします。


そして、空港やホテルでの案内
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これは割とイメージしやすいですね。はじめて行くホテルや空港はちょっと不安だったりしますので、要所にスタッフさんがいてくれると安心できます。このあたりはまさに「おもてなし」の本領を発揮するところですね。とはいえこちらも、大会関係者、そして空港、ホテルというロケーションを考えると海外の方をお相手することが多くなります。接客スキルと英語によるコミュニケーションスキルはあった方が良いポジションですね。

「2.案内」の活動内容の難易度

解説しながらですが、イベント業の視点で仮にアルバイトスタッフさんにお願いしようと思っても、結構ハードルが高い気がします。正直、警備会社さんや旅行代理店さんなどの専門業の方にお願いしたいような内容ですね。ボランティアスタッフさんにお願いするのであれば、難易度的には研修もたくさんやらないいけない気がします。

また英語がマストにはなっていませんが、英語が求められるシーンがちょっと想像するレベルでも多そうです。



まずは 「2.案内」について解説してみました。

ちなみに。ここ数年、イベント業界も夏場は空前のアルバイト不足に悩まされています。当たり前かもしれませんが、最近はブラックな条件を改善して、かなり待遇、環境を良くしないと来てくれないんですよね。お金を使っても集めるのが大変な時期なので、オリンピックの名の下のボランティアでどれだけの人数を確保、また人材のスキルを育成できるか非常に注目しています。

では今回はこのへんで。次は「3.競技」について解説したいと思います。