久しぶりの更新になってしまったので気軽な話題から参ります。

皆さんも現場の前日にあれはやってはいけない、これはやってはいけない、などと言われたことはありませんか?イベントに関わる方は必ず何個かは聞いたことあると思います。しかし、それほんと?気にする必要ある?なんで?なんて思ったこともあるはずです。今回はそんな現場前ダメゼッタイを自分なりの検証を含めてご紹介したいと思います。

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生モノは食べちゃダメ

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これ出張現場の時の前日によく言われたりします。東京の方が出張に行く時は魚が美味しそうなエリアへの出張が多いんですよね。福岡や札幌、金沢や仙台なんかではお魚を食べたいと強く思ったりもします。それだけに選択肢が狭まり残念な気持ちになります。

理由は分かりやすくお腹を壊すから(体調不良を招くから)。具体的にはその担当の人間が重要な責務を背負っているので、仕事ができなくなったら困る!という理由ですね。普段刺し身を食べて当たった経験がある方ってどれぐらいいるのでしょうか?自分は胃腸が丈夫な方なのか人生で一度もありません。だけに、「好きなもの食べればいいんじゃない?」という感覚すらあります。

前打上げとかでお店の選択肢としてはまあ確かに当たりやすいと思われる食べ物、「刺し身」、「牡蠣」、「サバ」なんかは避けようかなと思いますが、それだけではないはずです。

実際はどうなんでしょう?調べてみましたところ、食中毒になりやすい食べ物ランキングはこのようになっています。

厚生労働省 2016年食中毒発生事例

1位 食中毒件数 525件 不明(提供された食事で特定不能)
2位 鶏肉 73件 鶏刺し、鶏わさ、鶏レバー、鶏肉のたたきなど
3位 牡蠣 37件 生ガキ、牡蠣ポン酢など
4位 サバ 26件 サバの刺身、シメサバ、サバの味噌煮など
5位 ヒラメ 23件 ヒラメの刺身、ヒラメの寿司など

ということで、イメージ通り牡蠣やサバは高いです。自分も知らなかったのですが、鶏肉が結構やばいんですね。生っぽい食べ方の時はそのリスクも高いということのようです。自分の危険食材リストに鶏肉も入れておきましょう。

このランキングをよく見ますとそれ以外も十分可能性が高いです。そもそも調理者の衛生管理により感染する可能性があるため、どんな食材でもありえるということです。さらに、ノロウィルス、カンピロバクター、ウェルシュ菌、サルモネラ菌、アニサキスなどに広げますと、上記に加えて寿司、煮物、弁当、親子丼、サラダ、イカ焼き、アジ、サンマ、いわしも挙げられます。

対策を調べてみますと、やはり加熱。消毒。に尽きるようです。つまりこの説は正しいっぽいですね。特に今の6月という高温多湿な時期は、現場前はできるだけ加熱したものを食べるようにしましょう。また食材や調理方法だけではなく、調理環境(安心できるお店か)なども考慮して現場前日の食事を行いましょう。


バイクで現場に来ちゃダメ

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これについては自分も一バイク乗りとして、ちょっと抗議したいなと思ってました。バイクを乗っている方は言われたことありませんか?要は危ないからダメということですよね。バイク乗っている人はそんなこと100も承知で乗っていますよ。ただこっちも安全に乗るつもりなんだからそんなに事故らない!バイクと車そんなに事故率なんて変わらない!高校生の子を持つオカンじゃないんだからうるさい!と思ってます。

バイク乗りにありがちな主観的意見に言っていても始まらないので、こちらも検証してみましょう。車とバイクを比較した事故率を調べてみました。

平成27年度警視庁 事故についての統計データ

自動車
死者 0.0017% 重傷者 0.014% 軽傷者 0.56% 計 0.58%
自動二輪車
死者 0.012%(7.06倍) 重傷者 0.14%(10倍) 軽傷者 0.78%(1.39倍) 計 0.85%(1.46倍)

という結果になりました。

事故にあった場合に大怪我をする確率は、車と比較して死亡率が7倍、重症率が10倍と非常に高いものとなっています。やっぱりバイク危ないじゃん!死亡率、重症率は全然高い!とお思いでしょうが、そりゃ乗り物の特性としてはそりゃそうですよね。

「計」にあたる部分が事故率なんですが、バイクに乗っていて事故に遭う確率は、車と比べても1.46倍とそれほど高くはありません。このレベルの差って、車ならいいけどバイクは絶対にダメって言える差なんでしょうか?電車の事故率と車の事故率の差を考えたら、やはり車もダメなんじゃないでしょうか?バイク乗り側の屁理屈でしょうか。。きっとマイノリティゆえの誤解も含んでいるんでしょうね。

この説は一理あるけど、バイクだけ言われるのは正直どうなのという結果かと。現場の移動はバイクだけじゃなく車も極力避けましょう。搬入時は致し方ないと思いますので本当に気をつけて運転をする。足車としてはなるべく使わない。その方が良さそうです。


徹夜で現場入りはダメ

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しかもこんな笑顔はさらに不気味です。

前日の寝不足は厳禁ってのは誰が考えたってそう思います。制作的にはそうならないための早めの準備が非常に重要ではあるのですが、こっちだけの問題ではなくどうしても徹夜になってしまう時はあるんです。。悪影響かどうかは検証する必要がないと思いますので、このケースでは寝不足がどんなことを招くか、その恐怖体験を紹介したいと思います。

  • セミナーやセレモニー中死ぬほど眠い
    進行さんだけじゃなく、音響さん、照明さん、映像さんにもあると思いますが、ほんとツラいですよねこれ。特に難しい内容や英語のスピーチだとなおさら。こっそりフリスク放り込んだり、ボールペンで腿を刺したりしてます。舞監さんでインカムから寝息が聞こえたこともありますし、技術スタッフさんも目をつぶっている人を何度か見かけたことがあります。ちゃんと気づかれてますよ、気をつけてくださいね。
  • 暗転中に死ぬほど眠い
    暗転中のVTRがやたらと長かったりすると、これもツラいですよね。映像の音が派手で爆音でも関係なく襲ってくる睡魔。悪魔というネーミングは伊達じゃないですね。ちなみにフェスとか行くと、2日目の午前中とかは爆音のステージの近くで地面で寝ている人とかもたまにいます。あれは一体どんな現象なんでしょうか。

  • 集中力がアホみたいに落ちる
    あまりに徹夜が続きすぎて、会話が成立していない制作さんぼちぼちいます。自分もそういう時があったと思います。その節はほんとすみません。制作は情報の精度が命ですからこのような状態で現場に臨むのは厳禁です。

  • トイレで寝る 通称神隠し
    ちょっと時間があって、トイレで10分だけ仮眠。なんて思ってたら、「えっ!?」ってことになったりします。別の記事でも書いていますが、神隠しというディレクター特有の現象はおおらくこれが主な原因なのではと思っています。

  • コンタクトをしていられなくて現場でメガネ
    別に困ることじゃないのでいいんですけどね。急にいつもと違うメガネ姿だったりするとびっくりします。。
なんてことが起きたりします。動きの多い業務の時は耐えられるのですが、動きが少ないとホント地獄ですよね。突発的な対応が遅れますので、このようなことがないようにしましょう!当たり前ですが、現場は前日の夜にちゃんと寝ることも含めて現場という認識で臨みましょう。間違っても前打上げで深酒などはしないようにしましょう!



ということで、実業務と言うよりはちょっとした注意事項についてまとめてみました。大体の説については言われている通り素直に従ったほうが良さそうです。

実業務面ではもっといっぱいタブーはあると思いますが、それはまた別の機会でまとめたいと思います。今日はここまで。ありがとうございました。